2011年5月2日月曜日

ムバラクに嫌われ追放の「イスラム同胞団」が エジプト新党「自由と正義の党」を結成  

エジプトで80年の歴史を持つイスラム(ムスリム)同胞団はムバラクに嫌われて公式にエジプト政界から追放されていたがこれまでかろうじて延命してきていた。2月11日のムバラク大統領の失脚後に最も影響力のある野党となっていて、9月に予定される総選挙での過半数議席獲得をめざして独自の党を4月30日に結成した。新党の名前は「自由と正義の党」で、しばしば民衆が疑問視する神政政治への傾向を否定し信徒団体からの独立を約束している。

党はイスラム同胞団の政治局員モハメッド・アル・ムウルジ氏によって独立組織を維持しながら信徒団体と連携して運営指導される。「党は市民の党であって神政政党ではない。エジプトの憲法は宗教の上に政党を築くことを禁止している」とムウルジ氏は強調していっている。

イスラム同胞団の結成は1928年にハッサン・アル・バナ氏によってスンニ派の最古のイスラム主義運動として創設されている。それは神の単一性という原理を基に政治と宗教の合一的な組織だとされている。

イスラム同胞団の歴史的は民主主義の役割を尊厳保証しイスラム国家を擁護するために権力への強調と対立の間で立場が揺れてきたといわれている。そのために西欧諸国からはエジプトにおけるイスラム主義体制が施行されないかとの謎と心配の根拠となっている。


(参考記事)


http://french.ruvr.ru/2011/04/30/49691234.html