2011年9月16日金曜日

サルコジ大統領側近で仏検事固め、背景にリビア、カラチ問題等か

9月16日、これまでの仏最高裁判所検事のミッテラン前大統領(社会党)側近のジャン・ルイ・ナダル検事が辞任し、パリ裁判所のジャン・クロード・マラン(62歳)検事が仏最高裁判所の検事に就任した。マラン氏はサルコジ大統領や法相から提案があったといっている。マラン検事の後釜にはサルコジ大統領寄りのフランソワ・モラン検事が就任した。検事の配置換えの背景にはリビアでの北大西洋条約機構軍(NATO)側の誤爆による市民殺害の批判の声や、カラチ仏人殺害事件でパキスタンへの仏潜水艦販売の仲介役をしたサルコジ氏の友人(武器商人のレ バノン人ジアド・タキエディン氏)の莫大な手数料疑惑などが裁判にあがってきているためだと考えられる。

公害青年暴動のあった2005年10月、クリシー・スー・ボワの町でサッカーの練習の帰り道に2人の少年が警察に追われて近くのフランス電力(EDF)の変電所内に逃げ込み感電死した事件があった。この時にボビニー裁判所でこの事件を担当していたのがモラン検事で、モラン検事は当初はこの2人の少年死の司法調査開始を拒否していた。政府よりの検事だと仏国営ラジオ・フランス・アンフォは伝えている。

当時のテレビ局TF1.frでも同検事は11月に裁判の却下を宣言していることが書かれている。

その後も2人の少年の感電死事件はまだ裁判がおわってない。

フランスの郊外青年暴動事件は2人の少年の死を発火点に以後1ヶ月間に渡りフランス全国を震撼させた大事件であった。クリシー・スー・ボワの町の事件はサルコジ氏が内相の時代に指揮した事件であり関心が高まっている。



【参考記事】



DÉPÊCHES Hier à 16h24

Jean-Claude Marin, nouveau procureur général près la Cour de cassation



http://www.liberation.fr/depeches/01012360283-jean-claude-marin-nouveau-procureur-general-pres-la-cour-de-cassation



Pas de course-poursuite, mais des questions


http://lci.tf1.fr/france/2005-11/course-poursuite-mais-questions-4860021.html




DÉPÊCHES Aujourd'hui à 13h47
Jean-Claude Marin, nouveau procureur général près la Cour de cassation
http://www.liberation.fr/depeches/01012360283-jean-claude-marin-nouveau-procureur-general-pres-la-cour-de-cassation

http://lci.tf1.fr/france/2005-11/course-poursuite-mais-questions-4860021.html
Pas de course-poursuite, mais des questions