9日に行われた社会党(PS)など左派の大統領選挙候補者を選ぶ民主主義的な選出モデルを希望する影響で、右派の与党担当政権の国民運動連合(UMP)が揺れている。そこにはサルコジ大統領の不人気もあるが、社会党の候補選出の民主化に動かされて、UMPでも2014年のパリ市長の候補者選びを投票でやるべきだとジャン・フランソワ・コッペ国民運動連合(UMP)議長派のパリの20人ほどの議員が論議を持ちだしている。最大部数を誇る大衆紙フランス・ソワーが報道している。
「パリの市民が自由に市長を選ぶためだ」としているが、これはパリ市長の選出のことであって、2012年の仏大統領選挙の候補者のことではないのが残念だ。サルコジ大統領が一人候補者に出ることには疑問をはさまないようだ。
コッペ議長は、2017年の大統領選挙を準備する足がかりにパリ市長の座を狙うフィヨン首相との対立点を深めている。アシダ・ダチ元法務大臣は、「党内で、パリ市長選挙の候補者選挙は良い考えだ」と発言して立候補の意思をみせている。