「憤慨せよ」 |
15日、世界中の71カ国700以上の町であらゆる種類の「憤慨せよ」を叫ぶ行動が起こった。フランスのステファン・ヘッセル(Stéphane Hessel)の著作のタイトル「憤慨せよ」(Indignez-Vous)によるものでフランスでも金銭欲などを批判して抗議集会はパリでは駅周辺やシャトレ広場やベルビルなどで開催され「ウォールストリート占拠」を支持して「フランス占拠」を叫んでいる。
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フランスではこれは、「世界の変革へ結集」「地球の変革に結集」「原発は反対」「国際金融秩序の混乱」「一部政治家の腐敗した金銭欲」など社会正義や不平等、失業、貧困などを訴える政治・経済・社会のすべてに関係する国際的な要求の動きである。この動きは2010年末から胎動した 「アラブ諸国の春」や、5月15日にスペインから始まった真実の民主主義を求める「憤慨せよ」運動からも影響されている。基本的には経済の中心に人間を据えようとするもので、政治の下敷きに人間をしないということだ。「憤慨せよ」運動はステファン・エッセル(Stéphane Hessel)の南仏で昨年に出版された小さな著作からも多大な影響が見られる。
17時からはパリ市庁舎前で1000人ほどが人民集会を行った。同様な集会は30ほどの地方都市でも展開された。トールーズでは1000人ほど、グルノーブルでは500人ほどが集会した。マルセーユやナント、リヨンでは100人ほどであった。
今のところフランスでの「憤慨せよ」運動はあまり高まってないとメディアでは見ている。その理由としては、スペインでは半数の若者が失業しているがフランスではそれほどではないからだという。またフランスでは数ヶ月後に大統領選挙が予定されていて関心がそこに集中させられているという見方もある。
また、「憤慨せよ」運動は、国家権力によるシステマティックな(集会)場所の封鎖があるからだとも指摘されている。
参加者は「市民の集会は銀行と市場の独裁者から政治の手中に取り返す」「共和国は我々のことで、政治学校出のエリートが決めたことを投票しにいくのではない」「唯一の敵は資本家だ」「人民の手に権力を取り戻す」などと主張した。
財政が世界を握っていて国家はそれにひざまずき人々は貧困の悲惨の中に置かれている。これは全く許せないものだと参加者の声は厳しいものがある。(11/10/16/12:03-paris)
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