2011年11月16日水曜日

アラブ連盟の圧力で「孤立化するシリア」、拘置者「千二百人」を釈放

15日、シリア政府はバッシャール・アサド大統領に抗議して拘置されている者の1180人の釈放を宣言したと国営テレビが発表した。同テレビによると15日に釈放されたのは殺害をしてない者だという。この宣言は11月12日にアラブ連盟の会合で新たな会議が開かれる前に決められたものだという。
アサド体制ではアラブ連盟案をシリアが拒否した場合には16日の制裁措置が同意されているという。

ルモンド紙によると、シリアは中国とロシア以外ではイランを除くと同盟国のような国が無くなり孤立化している。米国務省スポークスマンはバッシャール・アサド大統領に圧力をかける国際社会の輪が拡大するよう呼びかけていたという。15日、米国はにアラブ連盟がシリア体制に対し熱心にメッセージを送ることを希望していたとしている。

隣国シリアの旧連合国であるトルコも、アラブ連盟及び国際社会との連結を密にしたシリアへの圧力強化を決断する宣言を示していて、シリアへの電気製品搬出を場合によっては見直すといっている。

トルコは、最近、外交官がアサド体制親派のデモにシリアで襲撃されたことで両国の関係が緊迫し悪化していた。

15日夜のフランス国営放送テレビA2でも、シリア体制に反対す抗議が開始されてから8ヶ月になるが、殺害者数は市民と軍人合わせて最大の70人を数えたと報道した。既にアサド体制に3500人以上が殺害されている。