2012年2月18日土曜日

ロマ人の人権・尊厳ある取り扱いで、仏社会党のオランド氏が宣言、サルコジ氏と対立

オランド仏社会党大統領候補はロマ人問題で発言しサルコジ氏の立場との違いを12日のテレビ・カナル・プリュスで鮮明化させている。オランド氏によるとロマ人のキャンプをどこにでも作らせるのではなくて、それを組織化しなければならないのが政府の責任であるとしている。欧州からサルコジ氏のロマ人の取り扱いは人権違反だとして批判されてきてきた。このオランド氏の発言に対して、15日ジャン・フランソワ・コッペ国民運動連合(UMP)議長は、オランド氏がキャンプとか解決策とかの言葉を使ったことに絡み「驚いた」と発言した。また同様にナディーヌ・モラノ職業研修相も「本当にショッキング」だと話した。これに対しオランド氏のスポークスマンであるナジャ・バロー・ベルカセン氏は反意を表明しUMPは北部地方の議員であるクリスチャン・バネスト氏が第2次世界大戦中にホモの人々が強制収容所に送られたことを否定した問題に火を焚き付けたいのだと発言している。ルモンド紙fr.が伝えている。

また ベルカセン氏は、キャンプという用語はロマ人の生活している貧民地区を指すのにすべての専門家が使用しているものであると反撃している。2010年の7月末にサルコジ大統領のグルノーブル宣言でロマ人や移民が中心的な目標にして市民の安全性を問題にして、ロマ人をブルドザーなどで強制立ち退きさせたことが人権擁護違反と人種差別主義的性格で問題になり欧州議会からも注意されていた。

社会党議員の移民対策責任者のミリエール・ル・コレ氏は、「ロマ人たちが尊厳された状況の中に生活できるように「組織化」の必要性を指摘した。この難しく微妙な組織化の問題では、地域社会が彼らを放任しないで話し合いを持つことを指摘するに留めている。人間の問題だけに強制的な一方的排斥ではなくて時間がかかっても尊厳ある話し合いが一番大切なのはたしかである。