18日、フランス南西部のトゥールーズのユダヤ人の学校でそこに住んでいる教師1人と生徒3人が1人のスクーターを使った銃撃事件で死亡した。4人目の犠牲者は重態だという。この事件で同地方に近いアフガニスタン派兵で有名なモントーバン兵士殺害事件と
トゥールーズでの仏兵殺害事件との関連性をサルコジ大統領は想定しているようだ。これをサルコジは「国家的悲劇」だと捉えているという。アフガニスタンでの北大西洋条約機構軍(NATO)軍の米兵などによるコーラン焼却や婦女子16人殺害事件があったばかりだが、これとの関連でイスラム教とユダヤ教の宗教的対立がフランス社会の中に持ち込まれた観がある。仏内相のキリスト教文明優位発言やサルコジ大統領の聖戦発言などが遠因にあるものと考えられる。
もっか捜索中でビディオでは分らなかったといっていたが、犯人は左目下に刺青か傷のある人物であることが犯人を目撃した女性の証言からわかったなどと18日には報道されている。
しかし19日には状況を撮ってある監視ビィデオを調べることになったと仏国営ラジオ・フランス・アンフォでは話して報道の前後に脈絡の乱れがあった。サルコジ大統領は指令を出し、さっそく20日朝に全国の学校での黙とう1分間を指示している。
イスラエルが脅かされているのか?との在仏イスラム大使への質問があったが、これには直接答えず大使は仏政府の対処を信じているとだけ答えている。
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