2012年4月3日火曜日

ニコラ・サルコジはアンドレ・ベタンクールと2007年2月24日に会ったのか?仏各紙で大問題

衝撃的なタイトルで週刊誌レックスプレスやルモンド紙が2日の電子版に書いている。当時のニコラ・サルコジ内相は2007年の大統領選挙の第1次投票を前にしてフランスの大富豪アンドレ・ベタンクール氏に同年2月に会っているか?が大問題になっている。婦人のリリアン・ベタンクール氏の手帳では両氏が会っていることになっているとレックスプレス誌は書いている。エリゼ大統領官邸では2007年初めにアンドレ氏との出会いはなかったと抗議しているという。ベタンクール婦人の手帳には短文でしかないが爆弾のような結果をもたらしそうだとレックスプレス誌は言っている。司法調査資料になった同婦人の手帳の2007年2月24日(土)の項目には次のように書かれてある。「12時にニコラ・S氏」とあり、この手帳には他の重要人物との会見の約束が書き込まれてあることから、同資料の重要性が指摘されている。

サルコジ大統領自身の発言では(アンドレ氏とは)食会で二度ほど会ったが、それも他の多くの参加者と一緒であったと言っているという。

ボルドー裁判所の予審判事のジャン・ミッシェル・ジャyンティ氏は不信な大金の足跡を数週間に渡り調査していて、それがスイス銀行からもたらされていることを突き止めた。

もしその現金が、サルコジ内相の金庫番であったエリック・ブルト元財務相とベタンクール氏の管財人ド・マイストル氏の両人を介して2007年の大統領選挙の政治献金として使われたのかどうか?の確認が求められている。このことは3月25日の曜新聞(JDD)第20面に掲載された記事でも指摘している。

ボルドーの予審検事は、「2007年の大統領選挙期間に、リリアン・ベタンクール邸宅をニコラ・サルコジ内相が訪問したことを証明する証人である」と裁判決議に記載している。

ルモンド紙の28日記載のベタンクール夫妻の元運転手の証言では、家政婦頭であった「ベルジェー婦人 は私に、サルコジ氏が急いでベタンクール夫妻に会いに来たといった。それは金を要求しに来たのだ」と話したことを証言している。現在、この家政婦頭は死亡していて確認は出来ないかもしれないとレックスプレス誌は言っている。

リリアン・ベタンクールさんの親しい友人である写真家のフランソワ・マリ・バニエ氏は管財人「ド・マイストル氏が私にサルコジはまた金を要求しているのかと聞いたので、私はそうだと答えた」といっている。しかしマリ・バニエ氏は1月26日の予審判事の追求に対して、「どのようにして私が、ド・マイストル氏が彼(サルコジ)にj本当に金をやったかを知ることができるのか?」と返答していて、マリ・バニエ氏は予測されていたサルコジ名を確認しなかった。現在、ド・マイストル氏はボルドー近郊のグラディニヤン刑務所に投獄されている。

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