2012年4月20日金曜日

コンコルド広場:サルコジと映像舞台の仮想空間=ダンボール紙の政治


メディアパート(Mediapart)連載の「パリジィアン・リベレ」が映すコンコルド広場
http://www.mediapart.fr/journal/france/190412/la-parisienne-liberee-sa-concorde-est-en-carton


上の写真は左派系のインターネット新聞のメディアパート(Mediapart)連載の「パリジィアン・リベレ」だが、非常に面白いことに下掲載のパリジャン紙fr.のコンコルド広場の写真では右側に大テントが見えているが、そのテントの中の舞台はどうなっていたかはわからない。このメディアパートの写真ではそれが良くわかる。これは大変な指摘の報道で、メディアパート記事のタイトルにもあるようにサルコジの「コンコルド広場はダンボール紙」でできていたという大統領の政治への皮肉である。事実、この演壇は仮想の人工光と風景画で演出された空間なわけだ。これに加えてA2などのテレビでの放映では、舞台の背後に描かれたコンコルド広場の風景画と実際の会場現場であるコンコルド広場の風景とをダブらせて、合成画として写してテレビ報道していることだ。現実と仮想(草)空間との区別をテレビ映像では視聴者に分らなくしている。これは誤魔化しているのではないかということだ。メディアパートはこれを見逃さなかった。同じようにして、仮想(草)の光と現実との合成が大統領選挙のデバにおいてもスタジオを舞台に行われる可能性は高い。 

コンコルド広場での集会模様(写真はパリジャン紙fr.掲載)
しかし14日夜のフランス国営放送テレビA2はロラン・ドラウース氏が報道担当であったが、コンコルド広場での集会は旗が人よりも多いことを写しだしている。同時に写されたオランド氏のバンセーヌ集会の模様は上のリベラション紙の写真のようには人が集まってなく受け止められるA2の放映のされ方だった。



バンセーヌの城の前庭での集会模様(写真はリベラション紙fr.掲載)
15日曇天の日曜日フランソワ・オランド社会党大統領候補はパリの東のバンセーヌの城の前の広場で10万人を集めて大集会を行った。ベルギーのル・ソワール(lesoir.be)紙は既に開始されたサルコジ大統領のパリ市内コンコルド広場での会合と対比させて、まだ準備中のオランド氏のバンセーヌでの集会を小規模に映し出している。



【参考記事】

http://www.mediapart.fr/journal/france/190412/la-parisienne-liberee-sa-concorde-est-en-carton

La Parisienne Libérée: «sa concorde est en carton»




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Des meetings en rafale