2012年4月23日月曜日

好き嫌いの仏国民の感情が統計予測を覆した仏大統領選挙第1次投票

思想が曲がっていて淀んでいるのは大統領ではない。市民が好きにならない大統領は大統領ではないという見方が広まっている。嘘を平気でいうサルコジをフランス国民は好きになれなかったのだ。現役の大統領でこれまでに第1次投票で負けたのはサルコジだけである。負けた理由は不景気のせいでも移民のせいでもない。好き嫌いは人間の感情であって合理的なものでないかもしれないが有権者の感覚が世論調査の統計的予測をくつがえした選挙であった。

テレビやラジオメディアがサルコジの支配下に掌握されていることが大統領自身の言葉で明言された。大統領に当選すればこれらがすべて手に入るという。まったく民主主義に反する恐ろしい言葉である。

4月22日の仏大統領選挙第1次投票の結果は投票率80%で第五共和国ではかってない新記録となった。

負けても勝っても、たとえフランスが不況から脱出できなくても、失業が減少しなくともサルコジによる政治は終わりにしてほしいというのが国民の願いであった。

フランスの人権的価値を低めフランス人を人種差別主義者に仕立てたとして嫌われている。

それが今回の大きな有権所の第1次投票での動きであってそれが80%もの投票率を記録したのである。


まるでアダドやカダフィと同じ独裁者の行為が虚偽された民主主義の世界でおこってしまった。

この誤魔化しを西欧の民主主義の代表的な国だとされるフランスでおこってしまったことが残念なことなのである。

フランスを蘇生させる唯一の方法は、まず政治を行う人間が直しくならなければならないことだ。良い手本を示せない指導者が国に蔓延る時の国の内外に不幸な事件が起こるのだ。それには理由がある。大統領や指導者の人柄や思想が国の経済的な繁栄や文化社会的興隆と大きく関係してくるわけだ。思想が曲がっていて市民に嫌われていては、大統領の資格はないのである。