2012年4月28日土曜日

ストロスカーン事件の陰謀説、米ジャーナリストのインタビューで、 サルコジの取り巻きを直接批判

27日、英国のガーディアン紙.frは.国際通貨基金(IMF)前専務理事ドミニク・ストロスカーン(DSK)氏へのインタビューを掲載した。そこでDSKはソフィテル事件の結末に触れて話し、これは急激に陥れられるのに都合よくするための政敵による合唱策であったとニコラ・バジルの取り巻きを直接的に批判している。しかし、28日朝の仏国営ラジオ・フランス・アンフォはさっそくこれをすり替えて報道して、DSKがサルコジ周辺を批判したことを伝えずにソフィテル事件の原告周辺の弁護士などを批判しているかのように報道している。Dominique Strauss-Kahn en juillet 2011 au tribunal de New Yorkhttp://md0.libe.com/photo/303928/?modified_at=1309776661&ratio_x=23&ratio_y=13&width=476

インタビューは4月13日に米国のジャーナリストのエドワード・ジョイ・エプステイン氏によって行われたもの。4月29日には同ジャーナリストの「5月の3日間」(Three days in May)が出版される。同氏はすでに9月にニューヨークの書評でDSK事件の陰謀説を述べている。


陰謀説に関しドミニク・ストロスカーン氏は、陰謀は以前から仕掛けられていたのではない。しかし、DSKへの監視は、ずっと以前からなされてきたとみられる。

同氏へのナフィサ・ディアロさんからの告訴が出た後で、DSKの仏大統領への野望を粉砕させる為に政敵によって緊急に「造作」されたものだと発言している。彼女が考えている以上のことを政敵が演出して警察に訴えさるようにしたのだと見ている。

サルコジ大統領の陰謀説は同政党の国民運動連合(UMP)内部でも事件の当初からくすぶっていた。しかしサルコジ氏は同党の議員に対しジャーナリストのインタビューに答えることを制限する指令を出したが、すでにインタビューに答えていたパイエ議員やブッタン都市・住宅相など大物が陰謀説を発言していた。

現在フランスは大統領選挙の第1次投票と第2次投票の間にあり5月6日の決戦投票に大きく影響するものと見られている。仏国営放送の報道の仕方が真実を隠すようになっているのは、サルコジになってからテレビ・ラジオの局長を大統領が任命しているからだ。



【参考記事】

«DSK était devenu la principale cible des services français»