2012年6月8日金曜日

仏失業10% サパン労相 「財政危機は我々の後ろでなく前にある」とサルコジの誤認を語る


フランスの失業者が労働人口の10%の腺を超えることをインセ(INSEE、フランス国立統計経済研究所)が6月7日、議員選挙の3日前に発表した。フランソワ・オランド社会党大統領候補の選挙責任者の一人であったミッシェル・サパン 労働・雇用・社会会話相 (Michel Sapin : Travail, Emploi et dialogue socialは、6月7日の朝の仏国営ラジオ・フランス・アンフォでこの危機を乗り切るには「成長しかない」と述べた。「危機は過ぎたのではなく我々の前にいまだにある」と述べ、財政危機は終わって我々の後ろに過ぎたとするサルコジ前大統領の大統領選挙中の誤った主張を糾している。


サルコジ前大統領は大統領選挙の真っ最中の4月12日にテレビ・カナル+の政治番組グランジュールに出演した。そこで「ヨーロッパを飲み込もうとした4年に渡った財政危機は終わった。我々の努力でギリシャの借金も縮小できたし、ユーロは破壊せずに安定を取り戻した」と自己の見解をのべていた。「株式は多くの心配があるが」とのジャーナリストの質問には、「最悪の財政危機は我々の後ろに過ぎたのだ」と語っている。

サルコジ氏は、「財政危機は信用の危機からはじまったのだ」との見解を述べたが、自分がその信用を担う責任者であったはず。

仏大統領選挙期間は大企業などが失業率を増やすことを制止して解雇を控えてサルコジ前大統領の選挙に協力していたといわれている。


【参考記事】