2012年7月5日木曜日

ガボン40年独裁の息子アリ大統領が訪仏 オランド大統領と会見

4日夜、ガボンの大統領を40年間努めたオマール・ボンゴ前大統領の子息アリ・ボンゴ大統領がフランスを訪問、オランド仏大統領と初会見する。午前中にパスツール研究所を訪問し午後15時にエリゼ大統領官邸を訪問し、ロラン・ファビウス外相と会見する前にオランド大統領と会う予定だ。インターネット新聞のメディアパーやルモンド紙などが伝えた。

2009年8月30日にオマール氏は死去し、その葬儀にはサルコジ前大統領とシラク元大統領が共に参加している。

ガボンの石油やウラン鉱山と結びついたフランス大手のトータルやエラメ、ルジエール、ボロレグループなどが深く政治絡みで現地産業に関係してきたが、先週にガボン政府のアラン・クロード・ビリエ・ビ・ゼネ外相は旧植民地主義の継続である、「フランコアフリカ(Françafrique)政策を終焉させることを望む」と発言し、「あらゆる疑惑を解かなければならない」ことを彷彿させている。

しかしパリの反ボンゴ側はガボン政府の独裁制を批判していて、議員120の内114議席がボンゴの支配下にあるとして民主的な議会政治が存在しないことを嘆いている。

オランダ氏は仏大統領選挙で当選する前の4月13日に、父親のボンゴを継承したアリ大統領の2009年の当選に関し、「不正があったかどうかは知らないが、民主的選挙とは呼べないのではないか」とインターネット新聞メディアパーの質問に答えている。ガボン大統領が今回の会見を希望したといわれているが、社会党政権のオランド仏大統領がどのような采配を執るのかアフリカ・アラブ社会の大きな民主化への変動のなかで、今日の午後の会見が注目される。

【参考記事】
http://www.mediapart.fr/journal/france/030712/ali-bongo-paris-un-despote-lelysee
Ali Bongo à Paris, un despote à l'Élysée

http://www.lemonde.fr/afrique/article/2012/07/05/visite-controversee-d-ali-bongo-en-france_1729256_3212.html
Visite controversée d'Ali Bongo en France