2012年7月4日水曜日

大統領保護権喪失でサルコジ大統領選挙運動資金疑惑の再調査は当然

2007年のサルコジ前大統領の2007年大統領選挙での運動資金の出所が各所で問題になっている。一つはリビアの独裁者カダフィ大佐からの資金援助で、もう一つはオレアル化粧品会社の大株主リリアン・ベッタンクール氏からの現金手渡し疑惑事件だ。このことで3日にサルコジとカルラ・ブリニ氏の住居と8区ミロメズニールの新事務所が家宅捜査された。サルコジ夫妻はカナダにバカンス中で特に取り立てた押収証拠はなかったという。ベッタンクール氏の元管財人の弁護士であったアントワンヌ・ジロ氏は「サルコジはこの問題に多方面に関係していている中心者でもあり、大統領保護権がなくなった現在、釈明をすべきだ」と発言している。

サルコジ氏は2012年の大統領選挙で負ける前の5月に弁護士を動かして当時の日程が書いてある手帳を提出して司法調査を前もって済ませてしまっている。しかしニコラ・サルコジがベッタンクール邸に訪問しているのを見たという証言がでてきた。以前にも、ベッタンクール邸の使用人頭(女性)がサルコジ氏がベッタンクール邸を訪問して金を受け取ったのを目撃したという証言を同邸の運転手に話されていたことが報告されていたが、同使用人頭は死亡してしまった。

大統領保護権が消失した現在、再びサルコジ氏を審査することは当然だと元リリアン・ベッタンクール氏の会計士クレール・チブーさんや使用人頭パスカル・ボネフォア使用人頭(男性)の弁護士は発言している。