2012年7月15日日曜日

パリ祭でオランド仏大統領がサルコジの自動車購買促進政策の仕組みを批判

7月14日はフランス革命際 (パリ祭)でパリのシャンゼリゼ大通りでは仏軍隊のパレードがあった。この日の午後にマリニー宮殿で15時15分から45分にわたって記者会見した。オランド仏大統領はサルコジ前大統領の自動車購買促進策であったカッス・アラ・プリームという仏国外で生産される良質の車でないものに政府が補助金を出して車の買い替えをさせたことが現在の仏自動車産業の不振に繋がっているとその仕組みの質を厳しく批判した。

プジョー・シトロイエン (PSA)の大量失業の雇用問題は自主希望の退職の形をとってはいるものの、13日にPSAの2014年の工場封鎖目標では3100人の労働の削減決定が発表された。オランド大統領によればこの首切りは今年6月の大統領選挙以前から決まっていたもので、選挙前にこれを実行すればサルコジ氏の選挙に不都合になるからでこれを認めた自動車会社の談話もあると指摘した。

オランド大統領はそのような事情のあるPSAの事実上の首切りを見捨てるわけには行かないと発言し、これまでモンブール経済促進相が介入してきたように政府が救済措置をとってゆくとしている。具体的には自動車の購買はそのほとんどがローンで買われるので、性能の良いフランス国内製造の自動車の購買にローン政策を考慮するという方向を示唆した