14日オランド仏大統領は、ドイツとの国境にありスイスとも近いアルザスのフランス最古のフッセンハイム原発基地を今後2016年末までに閉鎖することを再び宣言した。オランド大統領はこの閉鎖で地域の安全と雇用の保証を発言している。近接県のジュラやドバールではこの宣言に満足しているとスイスのメディアは報道している。
オランド大統領の発言に対して、農民運動家のジョゼ・ボベ氏は、「自分は理解できない。どうしてデェルフィン・バトー環境相は昨日の議会でフッセンハイム原発基地を再起動させる投資をすべきだと発言したのか?2017年前にはこの原発基地は封鎖されるはずではないのか?」と疑問を提示している。
セーヌにかかるコンコルド橋の国民議会前ではエコロジストなどのメンバーが原発反対の横断幕を掲げて抗議した。しかし、欧州エコロジスト・緑の党(EE-LV)元書記長のセシル・デュフロ住宅相は、「世界のどこの指導者も、エネルギーのエコロジー的転換でもって、オランド大統領のような明快で展望ある、勇気ある決断をできる指導者はいない。私は感動した」と語っている。
労働組合の民主労働総連合(CFDT)議長フランソワ・シェレック氏は、プジョーにしろ、「フッセンハイムにしろ個人であっても集団であっても、組合としてはこのエネルー変換政策で一人でも職を失うことには反対だ」と述べている。
フッセンハイムの原発基地のことはサルコジ前大統領が5月にカーン市を訪問して大統領選挙の演説をした折に触れている。(オランド氏のいう)フッセンハイムはどこにあるかと地図をみたら福島のように海ではなくてアルザスだった。津波が起こるはずがない。自分は福島にナタリー コシュスコモリゼ仏エコロジー相と一緒に行って見てきたと、行ってもいない福島に行ってきたのだとオランドは行ってないのだと言って嘘を語って会場に集まった聴衆の拍手喝采を得ている。アルザスの原発基地は安全だと太鼓判を押したが、しかしその後で2度も続けて事故が起こっていた。