2012年10月25日木曜日

仏元内相パスコワとサンチィニが公共財汚職 ベルサイユ裁判所で有罪判決



仏国民運動連合(UMP)の議員で内務大臣を務め仏最高褒章レジョンドオヌール勲章の受賞者でもある大物のシャルル・パスコワ81歳( Charles Pasqua オート・セーヌ上院議員)とアンドレ・サンチィニ71歳( André Santini下院議員イッシィー・ムリノー市長)の2人に公共財汚職で25日にベルサイユ裁判所は執行猶予付2年間の禁固刑と10万ユーロ(約1000万円)の罰金の有罪判決を出した。

裁判は10月15日から開始されていたものでアモン基金事件は2000年11月に遡ったものでパスコワがパリ西部近郊のオート・セーヌ県審議会議長であった時代に同県のイッシィー・ムリノー市のサンジェルマン島に美術館建設の協議会(両大臣が会長と副会長を努める)をつくったことにはじまる。裁判所によればアモン氏は同協議会の客であり作品搬入担当者であり管理者であったという。

この美術館は現代美術作品を約200点(192点がアモン氏による)700万ユーロ相当(約7億円)以上を収容する予定であった。美術館建設の期間中は展示作品提供者ブーリヨン氏(Bullion)などには同協議会が作品の保守に当たることを確約していたが、ついに美術館は建設されなく偽造の請求書が出されていた。 公金横領罪が両元大臣に適用され、同協議会運営でのアモン氏の家族の架空雇用などが裁判で裁かれた。


【参考記事】

Pasqua et Santini comparaissent pour détournement de fonds



Détournement de fonds: deux ans avec sursis requis contre Pasqua et Santini