2012年12月18日火曜日

米小学校殺人事件後に「キチガイに刃物」論議 武器販売禁止が上院へ

ニューヨークの北東部の町ニュートンで起こったアダム・ランザ青年による6歳から7歳の小学校児童を含む27人殺害事件の後で、13歳の精神障害児をもつ母親が精神的不安に陥っている。彼女はブログに、「自分はアダム・ランザの母親である」と書いている。フランスの左派系インターネット新聞「Rue89」は、「これは米ニュートン事件に新たな視点を提供するものだ」と書いている。武器が簡単に手に入ることを指摘するのは簡単だが、心の病(精神病)の問題をこそ話す時がきているのではないか?というのである。同事件後にカルフォルニアの上院議員は武器を売ってはならないという米国の法律にふれ、仏製ダッソーピストルの販売を禁止する法案提出をテレビで話した。ひょっとして米国は「キチガイに刃物」という話しになってきたようだ。が、ランザ青年が社会的排除の刻印(スティグマ)を押されて苦しんでいたのではないかという論議はない。
犯行者アダム・ランザ青年のことはメディアでは今のところあまり詳しくは報道されてないが、元担任や同級生の話しなどからは、青年は精神的に封鎖した内向的な性格であったようだ。社会的に孤立していて精神的な疾患があったものと考えられている。しかしランザ青年がそのことで刻印された社会排除を受けていたのではないかとう指摘はされてない。

インターネット新聞「Rue89」は、米国社会では精神病者は病院よりも監獄で治療を受けている者が多くなっていることを指摘した国際人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチの記事を上げた。

ここには精神病の児童たちが社会システムから刻印を押されはじき出されて別の世界に隔離されて生きている米国社会の真実があったことを浮き彫りにしている。

また同時にこの問題を現代社会は、武器所持を許す米国社会の法律問題などへと回避せずに正面から取り組まなければならないだろう。アダム・ランザ青年の詳しい精神的な情報の発表が待たれる。

【参考記事】
http://fr.euronews.com/2012/12/17/les-fusils-d-assaut-bientot-interdits-aux-etats-unis/

Tuerie aux Etats-Unis : ce qu’en disent les défenseurs des armes

http://www.rue89.com/2012/12/15/tuerie-de-newtown-quen-disent-les-defenseurs-des-armes-237839

« Je suis la mère d’Adam Lanza » : le blog qui fait polémique

http://www.rue89.com/2012/12/17/je-suis-la-mere-dadam-lanza-le-blog-qui-fait-polemique-237895

http://anarchistsoccermom.blogspot.fr/2012/12/thinking-unthinkable.html


http://www.hrw.org/news/2006/09/05/us-number-mentally-ill-prisons-quadrupled