インターネットでの薬剤販売許可へ 仏健康相が閣議で提出

　マリソル・トゥーレーヌ仏社会問題・健康相は１９日の閣議で、インターネットでの薬剤販売を許可する処方箋を出す方針を明らかにした。この論議は薬品秩序国家審議会では同意してないが、今後の政令でこの処方箋が許可されるとみられている。フランスの24000ほどある薬局の経済的システム・モデルが変更されることになる。

　これは欧州議会の支持に従ったもので２０１３年１月２日前にインターネットでの薬剤の販売を許可することになっているもの。同相はインターネットでの薬剤販売は薬局の公式インターネットで薬局の責任において行うものとしている。なお薬剤の対象は喉の痛み止めとか胃痛止め、痛みどめなどの薬に限られている。またリストが登録されてこれまでのような誰でもがインターネットで買えるということとは異なってくる。

　インターネットでの薬剤販売には多くの本質的な問題が残っているという。その中で薬の処方箋が確実に読まれたかということや、一般的に使用されない薬がインターネットで大量消費され日常化する危険があるという。

　インターネットでの薬剤販売は法律的には抗しえないものでも衛生的に公共の健康に具合の悪い危険なものだと批判されている。

またインターネットではカート・ビタル（２４００万発行されている健康保険カード）の使用がなく薬剤管理ができないという。