2013年7月1日月曜日

仏女性は殺害の危機に 家庭内暴力の被害者は年40万人 躊躇なく3919へ電話

 ナジャ・バロー・ベルカセン仏女性人権大臣は7月3日にフランスの女性への性的暴力阻止の4つの方策を提出する。この闘いの一つの重要な法案の柱に男女間の平等法がある。6月30日、哲学者ミッシェル・セー氏が仏国営ラジオ・フランス・アンフォで説明している。「動物では人間とネズミが殺し合いをするが他の動物は同種で殺し合いをしない」「人間が最も危険な動物なのである」「フランスの家庭では2日に1人の女性が殺害されている」暴力があったのなら直ぐに、3919番へ電話してほしい。暴力が行なわれたのなら直ぐに家を出て行くべきだ。訴え出るべきだとセー氏は話している。

 フランス社会では40万人が毎年殺害されている。家庭内暴力では毎年37人の男性が死亡しているがこの場合でも女性を殺害してから死亡している。世界の女性の19才から44才では一番の死亡原因となっている。これは癌や戦争や交通事故の死亡よりも多い。

 軍隊は世界的な暴力を緩和する。警察などは国内や地方での暴力を緩和する。スポーツもそうである。しかし家庭内暴力の緩和は今のところどうしようもない状態だ。お互いに知り合った人間が殺し合う問題は聖書の時代からのもので、イデェプス王の父親殺しなどで知られている。

 私は客観的な数字ではなく皆さんに呼びかけたい。暴力は危険な重大な病気である。どうか暴力が家庭で行なわれたのなら直ぐに躊躇しないで家を出ていってほしい。

【参考記事】

Les femmes battues