2013年7月12日金曜日

パリで15歳の少年が警察官の集団暴行で負傷 家族が傷害罪を告訴

 フランスで15歳の少年が通う19区の学校の前で警察に尋問された後で、棍棒で殴られ腹や顔にパンチが入り、左腕を折られさらには又間を蹴られるなどの集団暴行を加えられて負傷させられたと家族が怒って集団暴行を告訴した。警察を取り締まる司法警察(IGS)が調べに入った。警察官の少年への集団暴行は5月28日にあった。少年は紙巻タバコを吸っていて警察との間に争いがおこって、3人の警察が少年を取り巻き殴る蹴るの暴行を働いたもの。この情報は「街路新聞」(Street Press)というネットが一番最初に報じた。

 少年は医者と弁護士を呼んでくれるよう頼んだが弁護士は夕方にしか来なかったし医者に連れて行かれたのは翌日になってからだという。

 「子供は夜を通して泣いていた。どうして僕なのか?」と少年の父親は、「15歳の子供にこのような暴力が許されてよいわけがない」と説明し、少年の首元が絞められて赤くあざになっている写真を「街路新聞」に提示してみせた。

 事件に立ち会った中学生の話しでは、警察が「誰に文句があるのか?」との問いに少年は「誰にもない」と答えていたという。
 
 サルコジ前大統領のころからフランスでは警察関係の不祥事は一般の新聞紙が正しく掲載しないので、被害者はアソシアションのネットや反体制派の雑誌などに情報を流す傾向がある。


【参考記事】

UN COLLÉGIEN TABASSÉ POUR UN JOINT?


INFO STREETPRESS C’est un vrai passage à tabac qu’a subi Yannick, 15 ans, dans une cellule du commissariat du 19e. Avec un bras cassé par les policiers et de nombreuses contusions, les médecins ont conclu à 31 jours d’ITT. Une enquête de l’IGS est en cours.