「どちらかと言うと批判である」とブリス・オルトフー前内相(移民相)はフィヨン前首相発言の重大性を縮小して解説してみせた。7月12日朝の仏国営ラジオ・フランス・アンフォが伝えた。7月11日に南仏へロー県グランモットで開催中の公開講演会で、サルコジに対してフィヨンは国民運動連合(UMP)は、「拘置状態であり、動きのとれない凍結状態だ。これでは生存できない」とサルコジ氏が現在5つも抱える裁判で、UMPが身動きのとれないことを指摘し批判したのである。フィヨンはサルコジがUMPの未来の約束された人であるとは思わないと宣言した。このことで両者の対立が明確になった重要宣言であった。
ベルナール・タピ事件の裁判所での進展がサルコジの支配下では活きられない。将来を鑑みて今こそ袂を分かつ時が来たとフィヨンは見たようで今回の発言の引き金となった模様だ。
フィヨンは誰もが仏国に貢献する権利がある。仏大統領選挙の候補選定(プリメール)を行なうべきであると発言した。サルコジの目を恐れてこれを言うことができずみんな黙りこくっているのは自分は賛成ではないと言っている。このフィヨン前首相の発言でサルコジ陣営からの離脱者が増えるのは確実でUMPが分裂すると見られる。
2007年の仏大統領選挙では社会党はプリメールを行なったが、UMPはプリメールを行なわずに暗黙の了解でサルコジが候補に決まった。
【参考記事】
VIDEO. A La Grande Motte, Fillon charge Sarkozy