2013年9月12日木曜日

プーチンの新たな視点 アサドのシリア化学兵器使用は横暴でなく オバマの軍事介入は横暴

 プーチン大統領はオバマがダマスへの軍事介入を決めたならばそれは、中近東や北アフリカの安定を失い、パレスチナ・イスラエル問題、イランの核問題解決などで、新たなテロリズムの波を開始させることになると脅かしている。ここからロシアは政治的解決を主張し米は軍事介入でシリア危機を解決しようとしているので、米が横暴だとの視点が生まれている。が、これはアサドの化学兵器殺戮の横暴を隠蔽するものだ。米ロ会談は、スイスのジュネーブでジョン・ケリー米国務長官とロシアのセルゲイ・ラブロフ外相とが9月12日と同13日、シリア化学兵器工場を国際社会統制下に置き破壊しアサドが使用できなくする計画を話し合うという。

 12日の米紙ニューヨーク・タイムズによると、8月21日のダマス郊外の反アサド派地区への化学兵器襲撃は米の軍事介入の主張を引き起こしているが、ロシアのプーチン大統領はこれは反アサド派による犯行でアサド体制の責任はないと、数時間後に開催されるジュネーブでの米ロ会談を前に警告したと12日朝の仏国営ラジオ・フランス・アンフォ(RFI)は報道した。

  プーチン大統領は8月21日の襲撃とは、国際軍の介入を目的にしたシリア反体制派のものだったと分析していて、責任はシリア反体制派にあると批判している。アサド体制への国際社会の軍事制裁を依然として批判し続けている。


【参考記事】

Syrie : Poutine met la pression sur Washington

LE JEUDI 12 SEPTEMBRE 2013 À 06:05
Par Pierrick de Morel