エコタックス(環境税)反対のデモで農業トラクターやトラックが出ている中で消防隊員の乗る車がごミを積んだトラックに衝突。28歳の隊員が死亡。事故は21日朝6時30分頃にパリ近郊イル・ド・フランスのバルド・オワズ県東部のコワ・ベール(緑十字)と呼ばれるロータリー付近で起きた。同隊員は、デモのトラックや農業トラクターの間を縫って、緊急走行バンドをスピードで運転。仕事現場に向う途中だった。
交通相は8時30分頃にバリケードを即刻解除するように要求した。一方、同相は警察の車と農業トラクターの事故で6人の軽い負傷者が出ていると発表した。
エコタックスは農業トラクターやトラックが国道を走行する時にかかる税金で、ブルターニュ地方など交通税のなじみの無い地方から起こった反対運動で、赤い帽子を被っているのが特徴で、フランス全土でこの反対運動が広まっている。これを支持しているのが国民運動連合(UMP)や極右派の国民戦線(FN)だと見る向きもある。