2013年11月8日金曜日

仏大統領保護期限切れで サルコジの賄賂承認署名が浮上

仏大統領の司法特権保護措置は任期終了後二週間にあたる6月15日深夜をもって消滅する。そのために当時、バラデュー元仏首相のスポークスマンで財務大臣(1993-1995)のサルコジ前大統領のサウジアラビアとの哨戒船販売契約署名の資料が開示され、それがサルコジ氏を脅かしている。裁判が急速に進展することが予想されるからだ。インターネット新聞のメディアパート社がいち早く報道している。
その中には2007年の大統領選挙でフランスの大金持ちリリアン・ベッタンクールさんから直接現金を受け取ったとされる事件がある。また、軍事兵器会社ソフレサ(Sofresa)本社の資料押収で、ニコラ・サルコジ氏が当時の財務相(1993-1995)時代に、レ バノン人の武器商人ジアド・タキエディン(Ziad Takieddine)を仲介してサウジアラビア(Arabie saoudite)へ哨戒船を売る莫大な金額の賄賂工作を個人的に許可する署名を出していた。
当時のフランス政府は武器の販売に相手国への賄賂を出すことは合法的になっていたが、仲介者からの還流コミッションは国民の税金を着服することになり当時も違法とされていた。
警察側の資料では、サルコジ氏のこの許可は越権行為で「悪い癖」だとして、1995年3月の手紙にはサルコジ財務相を批判して書いてある。このことでサルコジ氏がタキエディン氏の協力者であったことが次第に判明しつつある。
すでにサルコジ氏の前妻セシリアさんとの結婚証人を務めたニコラ・バジル(Nicolas Bazire)氏もサルコジ氏が財務相付事務官のチェリー・ゴベール(Thierry Gaubert)氏やバラデュー元仏首相官房長官ルノー・ドネディユ・バーブル氏などがすでに調べられている。(本文の初出 /2012年6月15日 )