2014年4月23日水曜日

仏人旅行者がマリで死亡 「フランスは敵」アフリカの聖戦主義者の犯行声明

ムジャオ(le Mujao)と呼ばれる西アフリカに於ける連帯と聖戦主義運動の民兵組織は22日フランス通信(AFP)にフランス人捕虜ジルベルト・ロドリゲス・レアル氏(62歳)の死亡を電話で伝えてきた。聖戦主義者たちはロドリゲス・レアル氏の死亡状況など一切なにも語っていない。死亡は「フランスが我々の敵であるからだ」「アラーの神の名において、彼は死んだ」とだけ簡単な理由を伝えている。



ロドリゲス・レアル氏は南仏ロゼール地方の出身で、キャンピング・カーでの旅行が好きで、停年退職後にトーゴに入り、2012年11月20日にモーリタニアからマリ西部にやってきたところを誘拐されていた。2013年2月に2枚の写真とビデオが送られて来たのが最後でその後は消息を絶っていた。

電話での聖戦主義者の連絡が短時間だったのはフランス軍にマリ北部の場所が特定化されるのを恐れたからだと見ている。

エリゼ大統領官邸ではロドリゲス・レアル氏は監禁状況から数週間前に死んでいたのではないかとみている。オランド大統領は、同氏に何があったのかを明かす真実究明を全力で行なうと話した。しかし、同氏の死を確定するどんな証拠物件もまだない。

ムジャオ(le Mujao)は西アフリカの連帯と聖戦主義運動民兵組織と呼ばれる。イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織(AQMI)から分離したサラフ主義集団の一つで、マリで2011年に組織された。目的はシャリアによる統一。メンバーは1000人ほどいると見られている。活動は武装戦闘、テロや誘拐と自爆テロなどもする。