2014年4月12日土曜日

「福島シノン」とは広島・長崎のこと 仏原発基地絶対廃止の闘争に期待

トゥレーヌ(アンドル・エ・ロワール)地方の原発基地反対グループの活動家などが組織して12日(土)にシノンの原発基地廃止を要求して集会をする。県知事がシノンの町中での集会を禁止したために、ロワール川の川岸で集会することになった。シノン原子力発電所はフランスで最も古いものの一つで1964年にサービスが開始されている。3月18日には環境保護団体のグリーンピースの活動家がフッセンハイム(アルザス)原発基地に侵入することに成功している。

活動家たちはこの集会にドイツやスイスなどから破壊行動をする為にやって来る者があるのだという風聞には疑問をもっている。

FucuChinon(フクシノン)とは、福島とシノンの町を指していることは明らかだ。フランスの反原発運動は福島の運命はフランスやパリのそれであるという連帯が常にあった。それは広島・長崎に通じる反アトムの闘いであり、原水爆禁止宣言のことでもある。日本はこれを知らずに原子力の平和利用なら許せるとして、当時の反原発運動団体も認めてアトムの正体を見破れずにこれを許してしまった。

それが福島原発事故を生んだのである。これは事故などではなくて日本の政治的選択の帰結であった。反対しなければならない創価学会や公明党もそれを許してしまった。それは彼らの指導者の池田氏らが平和利用なら軍事利用とは異なるのだとして、それまでの絶対反対の姿勢を崩してしまったからである。戸田城聖の原水爆禁止宣言の思想はそこで挫折したのであった。