世界の原子力産業のリーダーであるアレバ社の2006年から2012年までの財政管理に仏会計監査院から疑問が出ていることが仏経済紙レゼコー(Les Echos)の暴露でわかった。2012年には24億ユーロ(約3600億円)の損失を記録していたが、これが通告されていなかった。アフリカで主に事業を展開していたフィンランドのウラン鉱石開発会社ウラミンを2007年に18億ユーロ(約2700億円)で買収、それに失敗して以来アレバの財政赤字が累積し崩壊へと傾斜していった。2011年3月の福島の原発基地事故でウラニュウム価格が激減してしまったからだと、元アレバ社の社長アンヌ・ローベルジョンさんのスポークスマンが証言。その後、サルコジ前大統領の時代の2011年中旬に、エリゼ大統領官邸官邸からミッテラン元大統領のシェルパとして嫌われていたローベルジョンさんは追奪されて、サルコジ氏の友人ルック・ウルセル氏が社長に就任した。
2012年のアレバの貯蓄総額は19億ユーロ(約2850億円)が計上されていた。アレバ社の87%の株はフランス政府が持っていて、国の管理監査が必要であったがそれがなされなかった。その当時のアレバ社の財政管理が失墜したまま今日に引き継がれていたことが隠されてきたわけだ。これが問題になっている。
おそらくは、急速な成長で次期に取り返すことを予測していたのか、国家権力の集中による報告の簡易化によったのかは今のところはわかっていない。
Areva: la Cour des comptes étrille les années Lauvergeon
2012年のアレバの貯蓄総額は19億ユーロ(約2850億円)が計上されていた。アレバ社の87%の株はフランス政府が持っていて、国の管理監査が必要であったがそれがなされなかった。その当時のアレバ社の財政管理が失墜したまま今日に引き継がれていたことが隠されてきたわけだ。これが問題になっている。
おそらくは、急速な成長で次期に取り返すことを予測していたのか、国家権力の集中による報告の簡易化によったのかは今のところはわかっていない。
フランス通信(AFP)が4月初旬に司法筋に確認したところでは、ウラミン買収の条件に関しては仏会計監査院の国家財政担当検事の下で予備調査が開始されているということだ。
仏会計監査院はローベルジョンさんの高収入がこのような誤れるアレバの成長に基づいてなされてものとしてこの点も批判している。
仏会計監査院はローベルジョンさんの高収入がこのような誤れるアレバの成長に基づいてなされてものとしてこの点も批判している。
【参考記事】
Areva : le bilan inquiétant des années Lauvergeon
www.lesechos.fr/entreprises-secteurs/energie-environnement/actu/0203492518668-areva-le-proces-des-annees-lauvergeon-670269.php