パリ北部のオワズ県のサンリスとコンピエーニュの中間地点に位置するポン・サン・マクザンス(Pont-Saint-Maxence)で旧サッカー場をスーパーマーケットなどの商店街にする工事現場から二世紀ガロー・ロマン時代の寺院遺跡が発見された。遺跡にはジュピターやヴェニュスなどの神々の浅浮き彫りの彫刻などがあり、非常に良い状態であるという。5月27日にフランスの各種メディアで報道された。
遺跡の近くには国道が通っていてクレイエなどという石灰石が地表に顔をだすイル・ド・フランスの地方だ。寺院の壁は長さが90メートルあり、高さは9.5メートルで壁の厚さは1メートル。その正面に小円形のアーチが13から17個並んでカルカードを形成していた。その上には羽を持つ動物のグリフォンや彫像が飾られていた。彫像はヘレニズム期のカノンに準拠していて、40キロほどにあるシャンプリューの寺院よりも技術は上であるという。
ブロック石材などは他の建築に再利用するために持ち去られたようだが、彫像は砂の中に埋もれて保存されていた。彫像には赤・黄・緑などの彩色が施されていた跡がわかるという。
彫刻の施された壁の意味は考古学者も今のところは回答をだしてない。サンリスの町とボーベの町とを結ぶローマの道と並行して壁はゴロワの集落の近くに建てられていた。
遺跡の近くには特に当時のガロー・ロマンの集落は見当たらないが、ポン・サン・マクザンスの町は古代の船着場であったことがわかってきたために、今後、別の遺跡が発見される可能性もあるとしている。
国立考古学保存研究所(Inrap)では、2ヶ月前から発掘をはじめたが、5月27日に一般メディアに公表した。この間に金貨などが盗難にあっていて遺跡の保存が心配されている。
【参考記事】
ブロック石材などは他の建築に再利用するために持ち去られたようだが、彫像は砂の中に埋もれて保存されていた。彫像には赤・黄・緑などの彩色が施されていた跡がわかるという。
彫刻の施された壁の意味は考古学者も今のところは回答をだしてない。サンリスの町とボーベの町とを結ぶローマの道と並行して壁はゴロワの集落の近くに建てられていた。
遺跡の近くには特に当時のガロー・ロマンの集落は見当たらないが、ポン・サン・マクザンスの町は古代の船着場であったことがわかってきたために、今後、別の遺跡が発見される可能性もあるとしている。
国立考古学保存研究所(Inrap)では、2ヶ月前から発掘をはじめたが、5月27日に一般メディアに公表した。この間に金貨などが盗難にあっていて遺跡の保存が心配されている。
【参考記事】
Découverte d’un sanctuaire antique monumental dans l’Oise
Le Monde.fr | • Mis à jour le |Par Hervé Morin (Pont-Sainte-Maxence (Oise))
http://www.lemonde.fr/sciences/article/2014/05/27/decouverte-d-un-sanctuaire-antique-monumental-dans-l-oise_4427179_1650684.html