2014年6月20日金曜日

医者でUMPのデブレ議員 サルコジは腐った小枝 切開手術切り落し発言

19日、医者で国民議会連合(UMP)のベルナール・デブレ議員はサルコジは枯れた枝だから切らなければならない切開が必要だと話した。サルコジの復帰は不可能だ。もうUMPは十分にサルコジによって破壊されている。党員も逃げ出して支持しなくなっている。デブレ議員は、処罰をされようとしているサルコジと一緒にもうこれ以上UMPが被害を受けることはできないとビグマリオン(Bygmalion)事件の余波が決定的にUMPを襲うと判断した政治の名医は語った。サルコジが大統領選挙候補になることには強く反対の意思を示した。

 誰ならばよいのかとテレビ司会者の質問に、それは話をずらせたものであるとはしながらも答えて、うそをつかない悪いことをしないフィヨン元首相がよいと話した。サルコジのほうが人気があるのにという司会を振り切って、デブレ議員は、これからたくましく筋肉をつけていけばよいのだと語った。

国営放送テレビ3チャンネルの国会質問会後に報道担当記者が、国民議会連合(UMP)のロジェ・カロチ議員一人にコメントさせて、サルコジは54%も最近のフィガロ紙の世論調査では人気があるが、もしジュッペ元首相やフィヨン元首相が2017年の大統領立候補者になったのなら極右派系フロンナショナル党のマリーヌ・ペンに負けてしまうと話している。しかしここで話題になっているサルコジの54%というのはUMP党内での人気であってフランス国民全体ではない。これをごまかしてこの数字がフランス国民全体での世論調査のごとく装って話している。同様な報道はラジオフランスアンフォの19日早朝にもなされている。

この54%というのは、多くのUMP党員の半数以上が離党した後の世論調査であるので、悪いことをしてもそれでもサルコジを支持するという人たち少数の内の支持者ということだ。だから当然のこと%は高いわけである。しかし%が高いからといってその人数は小数なのだ。そういう数字をいたずらしてフランス国民を欺くメディアは国営放送でもなんでもない。残念ながらサルコメディアになっている。

これはイタリアのメディアを支配して政治を行ったシルビオ・ベルルスコーニ元首相のようなものである。最後はアルツハイマー病患者のいる病院で週の半分を勤務することで服役に代えている状態だ。

ベルナール・デブレ議員は医者なのでそのことがわかるのだろう。腐食してしまった枝を切開し切り落とさないと、UMP本体に影響が及ぶということだ。そのことでサルコジはUMPとは別に党員を連れ去って新党を創る構えを見せるかもしれないとの情報が飛び交っている。サルコジがフランス人の新しい民主主義 というのを構想すると言い出してきているからである。しかしその民主主義 が国民の税金を掠め取るビグマリオン事件を認めるものであればそれは民主主義 ではない。

右派系のメディアが産業家ダッソー氏の新聞フィガロ紙の世論調査を使って、誤魔化し報道をしているのには理由があるわけだ。

大統領選挙運動費用の金が国の決めた許容額の上限を超過してしまったといって、サルコジは基金をUMP党員に呼びかけたのであるが、実は金はあったわけで党員から金を巻き上げた。隠し金があったのである。サルコジは最高責任者なのでそんなことは聞いてない、知らなかったではすまないとデブレ議員は言っている。5万10万の金ではないのです。架空請求書と二重帳簿とによって25億円がどこかに隠されたということだ。


【関連記事】 【参考記事】
 Bernard Debré compare Sarkozy à une «branche morte»
AFP http://www.liberation.fr/politiques/2014/06/19/bernard-debre-compare-sarkozy-a-une-branche-morte_1045147