2014年7月6日日曜日

サルコジ出演のテレビTF1での嘘を ジャーナリストと仏憲法審議会議長が見破り その誤りを糾す

フランスの大統領では歴史的に初となったサルコジ氏の拘置が7月2日に終わって、その夜に民放テレビTF1に出演したサルコジは社会党政権と司法が結託していると少し陰気なだみ声で多くの嘘を動員して抗議に出た。顔の表情にはどこか真実を話す生き生きとしもものはなく、ジャーナリストの突っ込みで時々言葉に窮すると子指の先が震えていた。テレビ出演では、サルコジは判事は左派系の人間であって自分をいじめたのだと批判した。これに対して、7月4日にラジオヨーロッパ1のインタヴューで発言した仏憲法審議会議長のジャン-ルイ・ドブレ(UMP)氏は、右であろうと左であろうと判事を否定することは、みんなが一緒に暮らすという共和国の基底部を侵害することになるとして、サルコジと国民議会連合(UMP)の行き過ぎた攻撃に対しその言行を糾した。
議長はさらに2012年のサルコジのための大統領選挙運動でUMPが行った二重帳簿の架空領収書による誇大な隠蔽資金事件である「ビグマリオン」に関しては、何もまともな答えができなかったことを指摘し残念がっている。

サルコジのテレビ出演では同局のジャーナリストがサルコジに質問して、それならばあなたはUMPを告訴するのですね?と糾したが、サルコジ氏はこれに答えられないでいた。ドブレ議長は我々には調査官はいない。我々には司法警察権はない。我々には家宅捜査をして差し押さえすることはできないのだと話している。サルコジが憲法審議会の審査を通っていたのだと発言したことに関して、これでは憲法審議会がサルコジの誇大な大統領選挙運動費用を正しいといsて承認していたのだと、テレビ視聴者には思われてしまうことになるが、それは正しくないのであっる。我々は全部の計算を確認しているわけではないのであると、ドブレ議長は憲法審議会には責任がないことをコメントした。

社会党のカユザック財務相には拘置はなかったのに自分にはあったとして、判事は公平でなかったとサルコジ氏は訴えている。社会党政権下の偏った判事によって拘置され裁かれるとして、自分はその犠牲者であり被害者なのだとテレビ視聴者に印象付けるサルコジの作戦であったとメディアも解説した。

そして14時間にわたる拘置では、特別な待遇は前仏大統領である自分に対し何もなかったのだとぼやいている。これに対するメディアの反応は少し遅れたが昨日あたりから出てきた。サルコジは今は普通の市民であって、特別待遇は無いこと。そしてカユザック財務相の場合には犯行を直ぐに認め自首したので拘置はなかったわけだ。これを同等に混ぜ合わせて誤魔化す手口が最近になって特にこれをパスクワ的手法という入れ子のような問題の中に問題を作って視聴者を理解不可能なものにするのだと話されている。

サルコジは自分を中心にして法律があると考えていることが世間を惑わせている。嘘を中心に周囲が動けば真実は隠されてしまう。7月2日のサルコジ出演の民放テレビTF1は多くの視聴率があったが、この誤れる主張や認識を直ちに指摘し修正できるジャーナリストはそこにはいなかった。

やはりサルコジの嘘のほうが一つ上であることになってしまうのだ。なぜならばサルコジ拘置後の起訴されたテレビだけに多くの人が見たが、それの真偽は視聴にはわからず、二人のジャーナリストはそれに対しては何のコメントもなかったために、視聴者が疑問をさしはさむことは困難なのである。こういう場合には民放テレビTF1以外のメディアからジャーナリストが加わるべきであろう。

カラチ事件に関してはサルコジは10年も昔の調査だし、これまでに何も証拠がでてこないと話した。しかしカラチの事件は、フランスのアゴスタ潜水艦をパキスタンに販売し仏への還流リベートが政敵シラク大統領によってストップされ、2002年5月8日にテロ報復が起きた事件で、バラデュー派へと流れた還流リベートがルクセンブルグに隠し置かれ仏大統領選挙の財源とされたというものだ。

カラチ事件はようやく先月になって元防衛相のレオター氏とバラデュー元首都が裁判所に呼ばれて裁判が開始されたのである。当時の財務相であったサルジはこれがとっくに済んでなにもないかのようにテレビ視聴率に嘘をついたのである