2014年8月25日月曜日

マニュエル・バルス仏内閣が解散 モンブール経済相の批判が契機 

25日、大統領官邸エリゼ宮殿からマニュエル・バルス内閣の解散が発表された。5ヶ月後の解散だ。社会党左派のアルノー・モンブール経済相と政治的方針で折り合いがうまくいってなかった。先週末にモンブール氏の選挙地盤であるブレス市でバルスの政治・経済政策は誤っていると厳しい批判の発言をしたことで、バルツ首相は辞任したが、困難な中でバルツ第2次内閣が組閣される。

アルノー・モンブール経済相は政治の方向を変える必要があると発言していた。

新政府の組閣ではオランド大統領の方針により添った人物で構成されると大統領官邸のスポークスマンから朝に報道されている。

オランド大統領はモンブール経済相は内部よりも外のほうがよいといっていたが、新内閣では別の大臣に登用される可能性はある。今のところオランド大統領からの発言は何もないが、今日の午後にはパリに戻り発言が求められている。バルツ第2次内閣のメンバーは明日夕刻にはわかる予定。バルツ内相は目下すべての辞任した大臣と会っている。

極右派系フロンナショナル党のマリーヌ・ペン党側からはサルコジからオランドにかわっても、首領や大臣が変わっても、フランスの政治危機には深いものがあり何も変わらないと悲観的な意見が出ている。

右派系サントリスト党臨時議長のイヴ・ディエゴ氏は、フランスの経済・政治の危機にある現在、この政府解散は予測していなかった。これは社会党が総力をこの危機に収束すると考えられるが、この知らせは経済的危機に油を注ぐ政治的危機でよくない知らせだと発言。バルス首相には議会内に反対があり、社会党内の反対派モンブール氏などがさらに政治を困難にすることが考えられフランス人への信頼を勝ち取ることにはならないと同氏はいっている。

国民運動連合(UMP)議員のシオティ氏は現在フランスは経済危機の後の政治的危機にあり、今回の方策は必然的であった。社会党はマジョリテ(過半数)を失ってゆく。フランスの近い将来の問題としては国民投票で解決することだが自分自身は今のフランスの経済・社会・政治的な危機の解決策はわからないと話した。