2014年11月17日月曜日

仏大統領の相談役アタリ ジョワイエの嘘はフィヨンを守る「華麗なる嘘」であったと指摘

ジャック・アタリというフランスの三代にわたる大統領の相談役が、フィヨン元首相とジョワイエ大統領官邸エリゼ宮総書記官との論争に意見を述べた。アタリ氏はジョワイエ氏は当初には嘘をついたがその後でこれを悔い返して本当の事をいったのだ。嘘をついたのはフィヨンを守るためであって、これは華麗な嘘なのだからフィヨンやサルコジ派の要求に従って辞任する必要はないと評している。11月16日のカナルプリュス「le supplément」に出演して話している。



フィヨン元首相とジョワイエ総書記官とが6月24日エリゼ宮近くのレストランで会見した話しの内容をジョワイエ氏にインタヴューしたルモンド紙のジャーナリストであるジェラール・ダベ氏とファブリス・ロム氏が録音していた。この録音を15日にフランス通信社(AFP)に持ち込み同社のジャーナリストが確かにジョワイエ氏の話であることを査定した。

これでフィヨン元首相と同様にジョワイエ氏も当初は否定していた「フィヨンが、急いでサルコジを叩くようにジョワイエに頼んだ」のだと書いた二人のジャーナリストの話は本当であることがわかった。

問題になっているのは、フィヨンがサルコジを追い落とすために、現在進行しているサルコジ裁判をさらに早めるように大統領官邸総書記官ジョワイエに、進言したかどうかであった。


ジョワイエは、フィヨンがこれを否定したことに同意しそんな話しはなかったと当初話していたが、その後フィヨンがサルコジを急いで叩かないと、彼が舞い戻ってくると話したのだと前言を覆した。そのことでサルコジ支持派からはジョワイエは嘘をついた。国民運動連合(UMP)党への陰謀だとして辞任を要求されていたわけだ。今回のルモンド紙のジャーナリストであるジェラール・ダベとファブリス・ロムの録音開示は、サルコジ派とフィヨン派との対立と溝をさらに広め、UMP党員内部の分裂、フランス国民からの疑惑を深めることになった。


【参考記事】




http://www.canalplus.fr/c-divertissement/c-le-supplement/pid6586-l-emission.html?vid=1167424