フランスの共和国の価値 イスラム主義のテロで顕現化 オランドとサルコジの違い
今回のチャルリー・ヘブド12人射殺テロ事件は、しばしば2002年のモハメッド…メラ青年によるトゥールーズ・モントーヴァン連続射殺事件と比較されて論じられた。オランド仏大統領とサルコジ前大統領の共和国に対する理解と移民、特にイスラムに対する考えの相違が際立った。9日、オランドは20時前にテレビに出演し、イスラムをスティグマチゼしないことが大事だと話した。これは非常に大切な発言なのだが、これを報道するメディアに多くのサルコジ支持者がいて、正しく伝えられなかった。イスラムをステグマティゼしないということは、テロの犯行はイスラム文明や宗教とは無関係であるという認識である。サルコジの場合にはキリスト教文明と対比させてイスラムやアフリカの劣勢を取り上げ移民に対する誤った理解を増長させた。みんなが仲良く暮らす共和国の認識を分断させたのである。