7日11時30分に風刺画週刊紙チャリー・ヘブドのジャーナリストらが同紙の資料保存所での編集会議に集まっていた所に、イスラムを宣言する覆面をしたテロリストが押し入って警備の警察2人を含む12人を自動小銃で射殺した事件は、今後大きな展開が予想される。
イスラムのアルカイダを宣言する犯人が、「神は偉大だ」としながらこの射殺は行われた。ドイツなどヨーロッパ各地でイスラム嫌いやそれによる移民排斥デモが高潮してきていることが心配されている。そこではフランスの極右派系フロンナショナル(FN)と同じく移民の増加がドイツ国家の一体感(アイディアンティティー)に亀裂を作りこれを崩壊させる原因だと主張してくるわけだが、ジャーナリストによっては、フランスはこのアイディアンティティーが危機にあるのだと右派が声高に叫ぶことが危険であると見ている。
移民増大による国民のアイディアンティティー崩壊論議というのは、民主主義 の多様性や反対意見を拒否しない思想を閉じることを意味していて、これらは互いに対立しているのだと見るわけだ。恐怖はあるが恐れずに話す自由を持ち続けることが、これと闘うことになるといっている。論争の平等や言論の自由を極右派系フロンナショナル(FN)や狂信者ファナティストに犯させてはならない。
3人の犯人のうち1人は18歳の青年で自首した。あとの二人の兄弟の容疑者名もわかった。フランスという言論の自由の世界的なリード国家でジャーナリズムのリベルテが狙われたとしてこれを強調するジャーナリストも多い。
これでフランスはアフガニスタンなどと並ぶジャーナリスト殺害の多い国になりパリに本部をもつルポルタージュ・サンプロンチェーの国際番付では自由度は最下位になるとも同組織ではいっている。
イスラムなどの異なる宗教やその信徒をフランスに順化させ適合化させるのではなくて、共和国の精神を学校で更に教えることが重要でそれがこのファナティズムを回避する重要な鍵になるというジャーナリストもいる。