2015年3月25日水曜日

イスラム国(IE)がアラビア半島のアルカイダ(ACPH) イラクやシリア、チュニジア、仏で活発化

聖戦主義グループイスラム国(IE)は最近に、イエメン南部で29人の警察を殺害したことを認めた。3月23日サアナでの2つのシィイット派寺院自爆テロで140人以上が殺害された犯行声明がIE によってなされた。その後で23日に、不確実情報として、Lahj地方の抗争で29人が死亡して、そのうち27人は警察官であったと警察署長はアルカイダのグループのアンサール・アル・シャリアがELに巻き込まれたことを意味していると話している。EI はイラクやシリアでは非常に活発化していて、最近はリビアや、チュニジアの首都チュニスのバルド美術館襲撃テロで20人の旅行者と1人のチュニジア人を殺害している。この事件の犯行声明はIEが出している。

ELとアラビア半島のアルカイダ(ACPH)との2つのグループはシィイット派に対する見解で対立している。前者はシィイットを優先的な敵対者と見立てている。後者は西欧攻撃とアラブ権力体制を支える最良の標的として見ている。EL は2000年代にイラク市民戦争の中から生まれた。イラクやシリア領内に広く支配権を及ぼした。

イエメンの事件の流れからは、スンニ派とシィイット派との対立・分裂化が進展している。SannaとSaadaでの殺戮が両派の分裂を高めるという戦略にはAQPAのスポーックスマンでイデオロギー的理論家でもあったHarithーAl Nadhariは、Elが最近シィイット派を攻撃したことを批判している。この理論家は1月初めのパリでのチャルリー・ヘブド襲撃事件の犯人クアチィ(Kouachi)兄弟のテロ教育をした者で、パリでの殺害犯行を褒めていたが、2月初めに米軍の無人飛行機ドロームの爆撃で死んだと考えられている。