2015年4月30日木曜日

フランス初のブドウ用殺虫剤で癌死 過失致死罪をパリ裁判所に告訴


ボルドーワインの生産で有名なジロンド県のブドウ生産者農家を営んでいたミュラ氏が気管支系と肺癌で、2012年に死亡したことで、危険な発癌性物質であるヒ素を含むナトリウム系殺虫剤を野放しに40年間も使用させてきたとして、過失致死罪の責任を問い、ミュラ氏の娘さんバレリー・ミュラさんはパリ裁判所に4月27日午後に告訴した。ブドウ生産者内部からのこの種の殺虫剤による過失致死の責任を問う訴えは、今回がフランスでは初めてとなった。地方をカバーする国営ラジオフランス・ブルーがバレリーさんにインタヴューしている。

ミュラ氏は、ガロンヌ川の右岸の百年戦争の終結地点であるカスティヨン・バターユに近いプジョル(Pujols)のブドウ栽培農家で42年間にわたり、ブドウに繁殖する細菌性のカビを駆除する殺虫剤を使用してきた。

この殺虫剤は発物質として危険であることが1950年代からわかっていたが、国はこの殺虫剤の生産許可を更新をしていた。

この殺虫剤は2001年には使用が禁止されている。ミュラ氏の娘さんはこの事件の責任は国なのか殺虫剤製造会社なのかと理由を知りたく思っていると語っている。

【関連記事】
ワインに水道水比で2330倍の農薬 NGOの調査報告に仏ワイン業者が「安全」と反論  http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200804271432330

C'est une 1re en France : la fille d'un viticulteur du Bordelais décédé en 2012 d'un cancer des bronches et des poumons, s'attaque à l'Etat et aux fabricants de...
FRANCEBLEU.FR