2015年8月28日金曜日

「四表の静謐」に偏執した創価学会の平和運動路線は 『立正安国論』の逆さ読みから



創価学会が編集し解説を付けて発行した日蓮大聖人の『立正安国論講義』や『立正安国論解説』は戸田城聖や池田大作の見解が書いてある重要なものだ。特に『日蓮大聖人御書五大部』は日蓮大聖人の御述作と池田大作の解説や用語集が総て一巻に収められたもので、タイトルからは想像できない全然別な解説のために本文の日蓮大聖人の『立正安国論』が並べられたような不思議な体裁をとっている。

この創価学会の編集した「日蓮大聖人御書五大部」332頁では、創価学会の「平和運動を推進しているのは、ここによっているのである。として、「四表の静謐」という『立正安国論』にある法然の弟子である「客人」の主張を取上げて、創価学会の文化・平和運動の理論的な根拠としていることがわかる。非常に重大は池田大作の解説文なのである。

「四表の静謐」というのが日本の周辺の安全を実現する平和のための創価学会の闘いなのである。そのために安倍晋三の集団的自衛権を創価学会・公明党が支持したのである。一部のなにもわからない人々が公明党の山口代表などに抗議したようだが、池田の言うことをきちんと公明党は守っているのである。誤りは池田大作にあることを知るべきだ。              


上の引用は創価学会が出して「日蓮大聖人御書五大部」170頁であるが、勿論のこと創価学会の都合のよいように書き換えられている。六行目は「先ず一国の静穏平和を祈るべきである。」となっている。そうすると日蓮大聖人が同じ『立正安国論』の中で、先ず仏法の棟梁を明らめよといわれたことは嘘になるだろう。創価学会は日蓮大聖人の御書を「。」「、」を打ち変えて、「主人」の言葉と「客人」の言葉とを取り替えて、転倒させて解説を作っている。勿論、日蓮大聖人の御書も変えて編集しているわけである。

そのような創価学会の平和文化の運動路線が、日蓮大聖人の言われた宗教の正邪を先ず選別するという立場と一致しないことは、次第に時を重ねる中で露見されてきた。今は戦争を推進し軍隊を強化する日本を目指す自民党の安倍晋三の軍国主義を支持することになってしまった。