2015年5月4日月曜日

ドイツのメルケル首相もついに初参加 70周年ナチス強制収容所解放記念式典

La chancelière allemande Angela Merkel lors des cérémonies du 70e anniversaire de la libération de Dachau, le 3 mai. ナチス・ドイツの強制収容所開放70周年にあたる2015年の式典が相次いでいるが、ドイツのメルケル首相は5月3日に初めてミュンヘンの北西15キロのダッハウ(Dachau)強制収容所での70周年記念式典に顔を現した。「量りきれない恐怖」を「ドイツは絶対に忘れない」と宣言し、米国ベッテラン兵士と20カ国からやってきた120人のナチス強制収容所の生き残りの人たちを前に頭をたれた。メルケル首相は、ユダヤ教は我々のアイディアンティティーの一部であったのであると打ち鳴らし、他の強制収容所も第三帝国( IIIe Reich)の野蛮のシンボルとして永遠に残すと強調して話した。

ダッハウ強制収容所には米兵は1945年4月29日に到着して開放した。その時に、20万人以上が収容されていていた。ここで殺害されたのは4万3千人であるという。

ダッハウ強制収容所は当初は政治犯を対象にしていて、その後のポーランドのトレブリンカ(Treblinka)強制収容所(73万人以上が殺害された)や、ドイツのブーへンヴァルト(Buchenwald)強制収容所(2万3千388人が収容。5万5千人以上が殺害)などの創設モデルとなったことで有名で、ナチス体制の死体隠蔽装置である焼却炉が始めてここで1933年に創出された。


アウシュヴィッツ の収容所の70周年解放記念式典が、1月27日に世界中から要人を集め、また300人ほどの強制収容所生き残りの人々を前に記念式典が雪の降る中で夕刻から行われた。ここにはフランソワ・オランド仏大統領もパリのマレ地区でのユダヤ記念館での式典後に、このアウシュヴィッツ の収容所へ駆けつけてやってきた。しかしドイツのメルケル首相はこなかった。さすがにこれには多くの人が驚いていたはずだ。今回のドイツのメルケル首相の参列は、当然といえば当然ではあるが、日本の安倍晋三首相などは絶対にまねさえできない立派なことなのである。

【参考記事】

アウシュヴィッツ収容所解放70周年記念追悼式 ナチスドイツが証拠隠滅で破壊した死体焼却炉近くで灯火