2015年9月28日月曜日

大事には小瑞 イスラム教の聖地メッカで地獄絵図 踏みつぶされ769人が死亡

9月24日 サウジアラビアの聖地メッカには世界各地からイスラム教徒が巡礼して来るが、行列行進が衝突し逃げ場を失った巡礼者が将棋倒しとなり踏みつけられるなどして769人が死亡(内155人はイラン人)、969人が負傷する地獄絵図の惨事となった。通常は巡礼者は一方方向に行列行進を繰り広げるのだが、この日はこれが反対方向からの行列行進とぶつかり合った。行列行進はとにかく人の群れが続き一歩も立ち止まったりする自由もない。多くの人が集まる場合の安全基準を開催者が全然無視して何の対策もしてなかったことが原因で、これを疑問視しない人々の責任でもある。(パリ=飛田正夫2015/09/28 9:38日本標準時


さらにメッカでは、この事件前の9月11日には祈りの始まる18時30分前の17時45分に起重機が倒れイスラム寺院の屋根に落ちる事故があり107人ほどが下敷きになって死亡し238人が負傷していた。悪強が吹いて起重機のバランスを崩させたということだ。

これが、24日の大事故の相対的な小瑞の兆候であったとも、一応は見ることができた。それもわからず、これに注意を怠ってしまったのであろうか。

おのずからよこしまに降る雨はあらじ、風こそ夜の戸をうたらめ

【参考記事】
VIDEOS. La Mecque : chute d'une grue à la Grande mosquée, au moins 107 morts