2015年9月16日水曜日

仏軍のシリア空爆は 独裁者アサドやイスラム主義国家組織を照準に

欧州エコロジスト・緑の党(EE-LV)のベーグル市長(ジロンド県)ノエル・マメール氏は、15日のBFMテレビに出演しオランド仏大統領のシリア単独空爆に関して独裁者アサドが化学兵器を使用したときに攻撃すべきであったといっている。2013年には英米の反対があってフランスはサルコジ前大統領の友人であるアサドを捕まえることができなかったという。ところが昨日は、仏国営ラジオ・フランス・アンフォなどではジャーナリストたちは、シリアを占拠しているイスラム主義国家組織(EI)を空爆することを優先すべきであって、アサドは二の次だという女のジャーナリストなどがいた。アサドらの欧米に繋がる人権犯罪の責任を隠そうとしているのは何故か。アサドがイスラム主義国家組織(EI)の元凶であったはずだが。(パリ=飛田正夫 2015/09/16 11:04日本標準時

15日のフランス議会で演説したバルツ仏首相は、14日にオランド仏大統領がシリアの予備調査が一応済んで空爆をすべきであると宣言したことを受けて、地上軍は送らないと再度の宣言した。この時にバルツは面白い話をしている。

アサド大統領の国民からの信頼が消滅していることは、かなり前に確認されていたが、バルツ首相は、サルコジの「共和党」(Républicains)などには、アサドを救うためにアサドとの和解を勧める者もあるが、そのようなモラルの無いことはできないと話した。

チュニジアの革命の時にベンナリ大統領は国を出て行ったわけだが、難民を輩出しないようにするには、アサドもそうなるのが一番いいのかもしれないと私も思うが、国際人権裁判所で裁くことは絶対に必要だ。

アサドの軍隊が自国の国民に大砲を撃って始まったオムスでの市民蜂起の戦いで、シリアのアサドは親子に渡る独裁者の本姓を顕わした。

この独裁者と組んで多くの難民を出させたのは欧米の指導者たちの責任でもある。私の記憶にはサルコジ前仏大統領を頼ってエリゼ大統領官邸側にアサドが尋ねてきたことである。

丁度マグレブ諸国の革命が将棋倒しのように進みアサドの独裁も危険な状態になってきたために、拒否権を持つフランスに救済を求めてきたのであった。その映像はテレビでほんの数秒だけ紹介されたのであった。