仏ミストラル(強襲揚陸艦)はロシアへの売買契約を蹴って エジプトへ転売される事になった。まだ正式な契約はされてないが、フランスはミストラルをクリミヤ半島に軍隊を進行させて占拠したプーチン大統領を牽制していて、サルコジ時代にミストラル艦船2艘のロシア販売が決まっていたが、オランド大統領の政治的判断で、このロシアとの売買契約を反故にした。契約不履行の賠償金が話題になっていたが、直ちにエジプトに転売されたことは、現政府にとって大きな喜びであり仏造船業会にも良い知らせであった。23日の仏紙が報道。(パリ=飛田正夫 2015/09/23 23:12日本標準時)
ミストラル(強襲揚陸艦)はフランスの誇る艦船で、港のないような海岸にも上陸できるもので、人命救助などにも貢献できるものだ。ラファール戦闘機と共に仏軍事産業の花形で、その売り上げがフランス経済に大きく影響するジレンマから抜け出られないでいる。ロシアに売らなくてエジプトに売ったことで国際平和に大きな違いがでることを期待したい。
ミストラルは10カ国ほどの取得候補があったが、結局エジプトに2隻で9500億ユーロ(約142兆5000億円)で売られた。しかし技術情報は売ってない。エジプトへの引渡しは来年3月となっている。
ミストラルは10カ国ほどの取得候補があったが、結局エジプトに2隻で9500億ユーロ(約142兆5000億円)で売られた。しかし技術情報は売ってない。エジプトへの引渡しは来年3月となっている。