2015年9月4日金曜日

アラファートPLO議長のポロニューム210を死因とする訴えを仏裁判所は却下

パレスチナ解放運動機構(PLO)のヤセール・アラファート議長の死因をめぐって調査されていたが、このほどフランスの裁判所の3人の判事は証拠不足として訴えの却下を発表した。スーハ・アラファート婦人の弁護士はこれを上訴すると発言した。アラファート議長はヘリコプターで、2004年11月11日にパリ西郊外のクラマーにあるペルシー軍事病院に運ばれてきて、そこで死亡した。担当医も死因がわからなかった。解剖は行なわれていなかった。アラファート議長の着ていた服からポロニューム210が検出されたことで、アラファート婦人は毒殺を問題にして告訴していた。2015年9月2日の仏国営ラジオ・フランス・アンフォが報道。(パリ=飛田正夫 )


2012年8月になってから同氏の死因を調査するナンテール裁判所検事が動き出した。2012年11月に、遺体を掘り起こしポロニューム210の検証がなされてたが、フランスの裁判所付き調査官の意見とスイス側とに大きな相違があった。

【参考記事】

Mort de Yasser Arafat : les juges français prononcent un non-lieu

par Rédaction de France Info mercredi 2 septembre 2015 18:19
http://www.franceinfo.fr/actu/justice/article/mort-de-yasser-arafat-les-juges-francais-closent-le-dossier-par-un-non-lieu-724403