人気低下の理由は彼女の優雅さが逆にでてジャーナリストとしての辛らつさが足らないために、批判すべき内容が容認されてしまう印象などが上げられている。しかしキャスターは報道内容を変えることはできない。できるのはその事件にたいする受け取りかたの同意と違和の感情をこっそりと何気ない口調で表現することだ。これはしばしば見られたことだろう。
しかしこのようなことは対抗局の仏国営テレビA2にもいえることだ。むしろ民放テレビ局TF1の方がサルコジ寄りなのだが、最近はどうしたことが、A2の方がサルコジ寄りを強化しているように思える。メトロニースの情報などによると、同局の情報局長は、「良い人がいれば良いニュースとなる。この人たちは雇う」と、「今いるエキップは祝福される」と話したという。
クレール・シャザル(Claire Chazal)さんは(58歳)ということもあり、若手のキャスターに代える意向でTF1のイメージチェンジと若返りを考えているらしいが、問題は法律と同じで情報は隠したり嘘で誤魔化したりしてはいけないということだ。
民放テレビ局TF1の情報局長が話したと言う言葉だが、「良い人がいれば良いニュースとなる。この人たちは雇う」、これはニュースは人による事を認めていることだ。これは非常に危険な発言でもある。また、「今いるエキップは祝福される」というのは、クレールさんは祝福されなくなったということなのであろう。
情報の世界では祝福などは関係ないことだ。権力者や金持ちに擦り寄った報道ばかりやってないで、真実を伝えることにもっと心を砕くべきだろう。
【参考記事】
http://www.francetvinfo.fr/culture/tv/pourquoi-claire-chazal-a-ete-evincee-du-journal-de-tf1_1074701.html