2015年12月4日金曜日

英軍戦闘機がキプロス島の基地から シリアの石油基地を空爆

英国議会は10時間に及ぶ論議の末に野党の労働党などの大幅な支持(67票)を得て、397票対223票と大差でシリアのダエッシュ・イスラム主義国家組織(IS)爆撃が決議された。デヴィッド・カメルーン英国首相は英国の安全を保つ為の決定だとして、この決意を先月のフランス訪問時にオランド仏大統領に約束していた。攻撃は早朝に、英国の戦闘機トルナド(Tornado)4機で開始されている。戦闘目標はイラク国境から50キロほどの距離にあるシリア領内の石油基地で、英国の戦闘機はキプロス島に8機が配備されていてそこから飛んできた。英国議会での承認が決まったのは3日0時30分ごろだが、その2時間後に戦闘機は飛び立ったと言われている。先発機トルナドの2機はシリア東部の石油基地まで57分で到達しているという。イラクとシリアのISを空爆するために最新型の戦闘機タイフーン(Yyphoon)が6機増強される予定だ。(パリ=飛田正夫 2015/12/04 1:35日本標準時


オランド仏大統領はこの迅速な反応に感謝している。フランスは11月13日に起きたパリ同時テロ射殺事件で欧州各国への連帯支援を11月16日に呼び掛けていた。これまでISを攻撃しないでアサドに反対するシリア反体制派蜂起市民をテロリストに見立ててアサド政府軍と共に攻撃していたロシアのプーチン大統領は、英国の今日の攻撃に関して、我々はテロリストとISを攻撃する総ての行動に大賛成だとして祝福を送っている。

【参考記事】
http://www.leparisien.fr/international/syrie-le-royaume-uni-bombarde-daech-57-minutes-apres-le-go-de-son-parlement-03-12-2015-5335631.php
http://www.leparisien.fr/international/irak-nouvelles-frappes-francaises-contre-un-site-de-daech-02-12-2015-5332205.php