2016年1月14日木曜日

アルプスでリヨンの高校生が 侵入禁止コースを滑降し 雪崩で死亡 

(パリ=飛田正夫2016/01/14 13:51日本標準時)1月13日16時頃にフランスのイゼール県のドーズアルプス(Deux Alpes)で雪崩がありリヨンから3人の教師が引率し、冬のスキー研修にやってきていた高校生19人の内2人が死亡した。高校生は侵入禁止の横断幕のあるコース(ベルコンブ)を降下したもの。旅行者のウクライナ人1人も死亡した。スキーはリヨン市のサン=テグジュペリ(Saint-Exupéry)高校の体育の授業の一環として毎年慣行されていたもの。犠牲者2人の内の一人は16歳の女生徒で窒息死してみつかった。もう一人は男子は無意識状態でグルノーブルの大学病院に運ばれたが、そこで死亡している。ウクライナからの旅行者は雪崩に埋まって死んで見つかった。教師も二人の生徒(一人は重傷)ともにグルノーブルの病院で治療をうけた。このグループの誰一人として雪崩犠牲通報装置(DVA)を装備しているものはいなかったと現地の地方紙「ドフィネ」では指摘している。

犠牲者のでたコース(ベルコンブ)は難易度は黒の難しいコースだが、シーズン初めから雪が不足しているために封鎖されていた。専門家によると雪崩は数前からの強風により山の反対斜面側に形成される薄氷の重なりで粘着力がないものであったという。

スキー場は1月初めに雪がたくさん降った後で、強度の雪崩警報が出されていた。生徒と同じ雪崩で怪我をした教師が、生徒を危険な侵入禁止の横断幕のあるコース(ベルコンブ)へ引き連れて行くイニシアチブを取ったのかが問題になっていて、司法調査がなされている。この日は雪崩警報は5段階の3番目であったという。

【関連記事】
http://franettese.blogspot.fr/2016/01/2.html

高校生2人が雪崩で死亡した事故は 引率者の教師に精神的問題


【参考記事】
http://www.ledauphine.com/isere-sud/2016/01/13/les-deux-alpes-une-avalanche-aurait-fait-un-blesse-grave-et-plusieurs-disparus

http://www.francetvinfo.fr/meteo/neige/avalanches/isere-une-dizaine-de-lyceens-et-leur-professeur-emportes-par-une-avalanche-aux-deux-alpes_1267265.html
http://www.20minutes.fr/societe/1765499-20160113-direct-isere-dizaine-lyceens-professeur-emportes-avalanche