(パリ=飛田正夫2016/02/14 19:23日本標準時)安全対策でミュンヘンを訪問中のバルツ仏首相は、難民受け入れ割り当て数の30万人以上に引き上げることには懐疑的であると、今月18日-19日の欧州会議を前に話した。そうでなければ欧州のシュンゲン協定が脅かされ、欧州内部での各国の国境時代に逆戻りすることになる。解決策は、東のトルコやヨルダン、地中海にある。しかし明快なメッセージを我々は今出しておくべきで、我々は難民受け入れはもうできないのだということを言わなければならないとドイツのメディアの前で話した。
メルケル首相はこれまでに欧州の自主的連帯で移民・難民の受け入れをしてきた。当初の割り当て以上に受け入れて来た。メルケル首相は、数カ月前にドイツの国境を開いて難民を受け入れた態度には心から敬意を払うものだが、それはフランスの立場ではなかった。しかし今は誰もが知るように状況が大きく変化してきている。ドイツ国内での難民受け入れの反対勢力が増大していることを暗にバルツ首相は話した。