この事件のはじまりは、25年前にリヨン郊外の司祭ベルナール・プレイナ(Bernard Preynat)神父による未成年者ボーイスカウトへの1986年から1991年の間になされた性的行為で、神父は4人の証言で1月27日に起訴され3月4日から証拠物件を探す予備調査が開始されていた。
バルバラン大司教は、今のフランス・カトリック教会の指導陣の中では唯一、ローマ法王のフランソワ16世教皇とも親しい仲にある人物だ。バルバラン大司教は、2015年のフランス全土を揺り動かした「すべての人の結婚法」は世界で16番目の国としてホモ結婚法案をフランス議会は議決したが、これに100万人の街頭反対デモを組織したフランス・カトリック教会の中心的な指導者であった。
今回はその監督する立場にあったフィリップ・バルバラン枢機卿が、キリスト教徒の未成年者の性的犯罪行為を知りながら、市民の義務を守らなかったことから、キリスト教会の5人の聖職責任者の一人として訴えられ、家宅捜査を受けた。
【参考記事】
http://www.lemonde.fr/societe/article/2016/03/30/agressions-sexuelles-par-des-pretres-les-locaux-du-cardinal-barbarin-perquisitionnes_4892693_3224.html
http://www.france24.com/fr/20160315-lyon-affaires-pedophilie-cardinal-philippe-barbarin-plainte-valls-eglise
http://www.leprogres.fr/lyon/2016/03/30/affaire-barbarin-l-archeveche-perquisitionne
http://www.20minutes.fr/lyon/1816507-20160330-pedophilie-lyon-fonctionnaire-officiellement-depose-plainte-contre-cardinal-barbarin
http://www.bfmtv.com/societe/affaire-de-pedophile-premieres-perquisitions-a-l-eveche-de-lyon-963072.html