4月21日、アラサン・ワタラコートジボワール大統領は憲法審議会のポウル・ヤオンドレ議長(バグボ支持派)と「和解求め」話しあった。ヤオンドレ議長はコートジボワールの危機は総ての人々の責任であるとしてバグボ氏だけを悪者扱いする立場を修正・回避する発言をしている。
、コートジボワールのアラサン・ワタラ大統領の当選を選管本部としていたホテルゴルフに国連代表が選挙監視委員をともなってやってきてワタラ氏の当選を1月2日に発表した。大統領選挙の開票は12月28日に行われていたので、発表が遅れて期限切れだとして国の最高司法決定権を持つ憲法審議会ポウル・ヤオンドレ議長はロラン・バグボ前大統領の当選を1月3日に宣言した。この選挙はいろいろと問題があったようだ。
ガボン北部のワタラ派の拠点地では選挙不正の予防策がささやかれていた。またバグボ側からは同選挙の投票数は有権者の数を超えていたとも指摘されている。またコートジボワールの選挙への西欧諸国の介入は異常なくらい早かった。
ガボン北部のワタラ派の拠点地では選挙不正の予防策がささやかれていた。またバグボ側からは同選挙の投票数は有権者の数を超えていたとも指摘されている。またコートジボワールの選挙への西欧諸国の介入は異常なくらい早かった。
2010年のフランス革命祭の折にサルコジ大統領が企画したアフリカ諸国革命60周年軍隊パレードをパリのシャンゼリゼ大通に招待してフランス軍隊と一緒にパレードすることになっていた。しかし唯一コートジボワール軍隊だけがこれを蹴って参加しなかった。背後には植民地問題が解決しない前に旧宗主国と軍隊パレードはできないとするバグボ前大統領の息が感じられるフランスへの反応であった。
現在ロラン・バグボ前大統領はコートジボワール北部で家屋内監禁の状態になっていて、国際紛争の捕虜を訪問する義務が国際赤十字社(CICR)にはあるとされバグボ氏の弁護士が指摘しワタラ大統領への訪問の打診もされていた。
今後のコートジボワールの問題は市民の和解なのはいうまでもない。問題は市民次元の和解よりも政治次元での取り返しの付かない亀裂が残ってしまったようだ。そこには国連軍(ONUCI)やフランス政府のアフリカへの介入主義が指摘されている。4月17日午後には、パリ東部の共和国広場でコートジボワールのロラン・バグボ前大統領を支持する3000人ほどの抗議デモがおこっている。デモはコートジボワールの国旗をなびかせてフランスのコートジボワールへの「内政干渉」を批判して 「誰が我々の大統領なのか?」といっている。
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