(パリ=飛田正夫2016/04/21 11:56日本標準時)ドイツはベルギーに対して、微細なヒビの疑惑で安全検査を詳細にすべきだとして、2基の原子炉の一時停止を要求した。ドイツの専門家は、確かに原子炉は通常時では、今の所は問題を生じない。しかし事故が起こらないとは誰もいえない。ベルギーの海岸よりアントワープ北25キロのあるドエル原発基地(Doel 3) と マース川(Meuse)河畔のリエージュ(liège)から南西へ20キロのティアング原発基地(Tihange 2)の安全性を確認する詳しい調査をドイツの環境相バルバラ・ヘンドリック(Barbara Hendricks)氏は要求した。同環境相は、3月4日にもフランス最古のアルザスにある1978年建設のフェッセンハイム(Fessenheim)原発基地に対して、「動かしておくには古すぎる」「出来るだけ早く封鎖すべきだ」と発言していた。、ベルギー側は何度も故障がおきて停止を繰り返していても、近隣国ドイツの要求を煙たがっている。
ドイツの原発廃止は2022年までを目標にしている。ドイツはライン川の国際河川流域での影響を危険視しているようだ。フランスのメッツとルクセンブルクとの間にある仏カテノン原発基地(Cattenom)なども、フランス最フェッセンハイム(Fessenheim)原発基地などと同様に、独・仏・ベルギーの環境保護団体グリンピースなどが共同で原発基地反対運動を展開している。
【参考記事】
http://www.rfi.fr/europe/20160420-berlin-reclame-fermeture-temporaire-reacteurs-nucleaires-belges-tihange-doel
http://www.20minutes.fr/societe/1799863-20160304-video-fessenheim-berlin-exige-fermeture-centrale-nucleaire-plus-vite-possible
https://fr.wikipedia.org/wiki/Centrale_nucl%C3%A9aire_de_Tihange#Arr.C3.AAt_de_Tihange_2